今回は賃料推移の現状と、賃料上げをしやすい物件の
傾向についてご紹介します。
対象となる物件はSUUMO(スーモ)に掲載され
問い合わせがあった物件の過去4年間のデータと
賃貸ユーザーを対象に行ったアンケートによる
データとなります。
※賃料上げ要求を受けたか否か
賃料上げ要求にどのように対応したかを調査
東京23区、大阪市、名古屋市など主要部分では
近年ファミリー向け・カップル向けの平均賃料は
上昇傾向にあります。
シングル向けの物件の賃料も上昇はしているものの
上昇幅は他の属性のものに比べると小さい。
また一般的に世帯人数が多い世代向けの物件ほど
家賃は高額であり、高額な家賃設定の物件の方が
賃料は上昇しています。
全体としては、賃料上げ要求がなされているのは
15%程度。実際に賃料上げに応じた割合としては
70%程度に留まっていました。
データから見ると築年数が浅い物件、賃料が
高い物件の方が賃料上げ要求をされている割合が
高いことが分かりました。
問い合わせのあった物件の傾向と、賃料上げが
実施された物件の傾向から、世帯人数が多く
築年数が浅く設備などの条件が良い、賃料の高い
物件の方が賃料上げしやすいと言えます。
ファミリー向けの賃貸物件の賃料は新型コロナ
ウイルスが落ち着いた後に上昇を続け、今後も
下がる見通しはありません。
好立地・好条件ほど反響賃料の上昇幅も大きいため
これらに該当する特にファミリー向けの物件は
賃料上げが検討されているかもしれません。