またまたおはろ〜
アル中映画マニアです〜
突然の質問ですが、「人生」とは何でしょう?
持論ですが、「『食ってクソして繁殖して寝る』をスポンジに、やれ経済的な欲求やら社会的な欲求やらをミックスしデコレーションした欲望マシマシのオリジナルホールケーキの作り方」だと思っています。
子どもの頃はあれこれと各々夢想に耽るものですが、気づけばスポンジを作るための材料の用意で手一杯。
いちごも生クリームもトッピングする余裕なんてとうに無いです。
くたびれた社会人生活、思い描いていた理想と冴えない現実のギャップ。
煌びやかな東京の街並みに身を預けたとしても、この憂鬱は決して拭いきれません。
いっそのことお星様にでもなってしまおうか、全てを諦めてスポンジケーキで満足してしまおうか、人生の顛末がこれかと思うと自分で自分が居た堪れなくなってしまいますね。
さて、鬱屈とした自己開示はここまでにいたしまして、本日の映画をご紹介したいと思います。
今回ご紹介いたします映画は【ビバリウム】という映画です。

以下、概要になります。
マイホーム購入のため、不動産屋を訪れたトム(夫)とジェマ(妻)。
最近開発された住宅地をお勧めされ、まんまと内見に連れて行かれてしまいます。
敷地の広さ、建物、間取り、色、全てが同じ戸建ての並ぶ奇妙な街に案内され内見していたところ、不動産営業マンは車を残しどこかへ消えていました。

あっちへ行ってもこっちへ行っても全く同じ景色、気づけば家の前に戻ってきてしまう不思議な空間。
一晩過ごしてみると、謎の赤ん坊と「育てれば解放される」と書かれたメモ書きが配達されていました。
果たして2人はこの摩訶不思議な場所から抜け出すことはできるのか、赤ん坊の正体やいかに〜!
といった感じです。
ワクワクサスペンスではないので念のためご注意を。シチュエーションスリラーです。多分。

冒頭、カッコウの托卵の映像が流れます。
ろくに説明のないこの映画において大事な手がかりになります。
「托卵とはなんぞや?」が出発点の方、Google先生に聞いてみてください。人間もよくやってますよ。

この映画は概要の通り、「子どもの正体は?」と「いかにしてこの空間から脱出するか」の2点がキモになっています。
宇宙人?エイリアン?新人類?見た目こそ人間の子どもの「そいつ」をさっさと殺してしまおうとする夫、なんだかんだ愛情が芽生えてしまう妻とで意見が割れることもしばしば。
夫婦間の軋轢、子どもの奇妙さもさることながら、それぞれの別ベクトルでの脱出の試みの徒労感もこの映画を不快と評価たらしめる大きな理由でしょう。
また、子どもの成長速度は人間のそれよりも遥かに早いのに加え、夜な夜な砂嵐同然のテレビを見つめ、言語を解さず、癇癪と奇声によってコミュニケーションを取ろうとしている様も不安を掻き立ててきます。
「こいつは一体なんなんだ?」と。

個人的には気色悪いの極みみたいなガキに愛着湧いてる妻には全く共感できませんでした。
「さっさと殺せ」と思ってましたが、同時に「殺してもまた送られてくるだけだろう」という諦観もセットです。
おかげで成長した子どもと力関係が完全に逆転してからは残念無念の有様といった具合です。
対処法としては「ある程度育てて殺す」か「届くたびに殺す」を繰り返すしかないのかなあ、なんて

上映時間は1時間半と短めなのですが、急展開等もないので、「理解できない」恐怖に終始襲われます。
緊張した状態が続くため、体感時間は少し長く感じるでしょう。
また、この手の映画には耐性が必要かなぁとも思ってます。
「理解できないものを理解できないまま摂取し、視聴後も理解できていない」状態を受け入れ、もう一回観ることができないと難しいかな、と。
しかし、二回視聴するには不快指数が高すぎて憚られるという、どうすりゃええねん状態を招きます。
個人的にああだこうだと話すことはできますし、独自の理解はありますが、どうしてもメタ的な話になってしまいます。
まぁメタメタしい映画なのでしょうがないですが。
視覚情報以上のものを考えなければならない映画なので「語る」には十分足ります。
私としては「墓穴を掘る」のが好きです。
もし視聴される方がいましたら、映画の中に入り込むというより、神様や上位存在にでもなった気分で何の気無しに眺めると面白いと思いますよ。
さながらビバリウムを観察するみたいに。
P.S.
AI による概要
ビバリウムとは、生き物(主に爬虫類や両生類)の生息環境を再現した飼育容器のことです。広義には、アクアリウムやテラリウムなど、生き物の生育環境を再現するすべての飼育容器を指すこともあります。
- 本来の意味:
ビバリウムは、ラテン語の「viva(生命)」と「arium(場所)」を組み合わせた言葉で、本来は生き物全体の生育環境を再現した設備のことを指します。 - 現在の意味:
近年、特に日本では、爬虫類や両生類の飼育環境を再現したケージを指すことが多くなっています。






