これまでも空き部屋対策や築古マンションの再生事例としてペット可物件への転向などをご紹介してまいりましたが、今回の記事ではペット用設備の拡充、特に特化型リノベーションをした事例を紹介してまいります。
今回の事例は、17㎡のワンルーム2戸を繋げて1戸とし多頭飼い可能としたお部屋で、改修費用は約700万円。
部屋を繋げた理由は「専有面積が狭い」という理由で退去が相次いだためとのことです。
内装にはネコ用に様々なアイデア設備が設置されています。
・キッチンとリビングを空間として分ける
→火や水など危険の多いキッチンへの侵入を防ぐため
・窓にメッシュ状の柵を設置
→窓からのネコの落下を防ぐため
・リビングに回遊型のキャットウォークを設置
・天井に吊るしたキャットステップ
・間仕切り壁の天面にもキャットウォークを設置
→部屋中を自由に行き来することができるように
・部分的に交換可能なじゅうたんの床材
→ネコの粗相などで汚してしまっても洗浄しやすくするため
・洗面所にはネコ専用の出入り口
→ネコのトイレをリビングに置かなくて済む
・折り畳み式の簡易デスクを設置
→外出時にデスク上を荒らされてしまわないように
・ソフトクローズの引き戸を採用
→万が一挟まれてしまってもネコが怪我をしない仕様に
ネコと人が快適に暮らす工夫やそのノウハウが施工業者に集まってきています。
リノベーションの効果として、賃料を元々の1戸の賃料と比較して2.8倍にできたという事例や、募集開始前にSNSを通じて入居申込みが入るなど、単に空き部屋の対策に留まらない戦略的な打ち手としてもとても有効なことが示されていると思います。
ペット共生住宅にご興味をお持ちいただけましたら、せひお気軽にご連絡くださいませ。