大手ポータルサイトでは、ペット可物件の掲載件数が5年で倍増しているそうです。
供給数も増えているものの、入居者への意識調査では「ペットを飼いたい」という声が5割を超えており、まだまだ需要は見込めそうです。
SUUMOでのペット相談可能物件の掲載件数は2021年以降、右肩上がりとなっています。
全体の掲載件数のうちペット相談可能物件が占める割合は2019年時点では10%だったが、2024年には18%を占めるまでに高まっています。
また、賃貸住宅においては、2021年に行われた調査で、居住者のうちペット飼育者は15.6%にとどまりました。
賃貸居住者のうち約57%はペットを飼いたいと回答しており、賃貸住宅に居住しながら、ペットを飼育したい層が回答者の半数以上いることが分かっています。
反響数も2022年の繁忙期から伸びており、23年同時期には前年比1.5倍にまで反響が増え続けているといいます。
特に反響が多いのは、東京都内。反響数の上位30位以内に23区全てが入っているとのことです。
現場でも、猫の飼育可能物件を目にする機会が増えていると感じます。
猫カフェが全国的に広がるなどの社会情勢を背景に、世間の猫への注目も集まり賃貸住宅でも猫を飼育できる方がリーシングしやすいと言う認識が広まったのではないかと考えます。
ペット共生型賃貸を供給している企業によると、最寄り駅から徒歩25分と言う条件や、繁忙期以外の竣工であっても、1ヵ月程度で満室になっているそうです。
また、エリア相場より家賃を6000円~10000円上乗せできるといったメリットも出ているようです。
アフターコロナになり、在宅ワークから通常の出勤スタイルへと転換した企業が増えたためか、ペットが1人で過ごす時間が増え寂しさを感じるのではないかといった理由から、入居者から2匹目の相談を受けることが増えているそうです。
ペット可物件専門の企業によると、猫の需要の高まりもあるが、トータル的に見ると犬の需要が高いと感じているそうです。
特に最近は多頭飼育者が増えて、物件を探す顧客も複数頭飼える物件を条件としてあげることが増えているとのことです。
また、顧客の物件探しのポイントは設備よりも管理面にある傾向があります。
実際入居者からの設備面での充実を希望する声よりも、入居後のトラブルを回避するため、飼育細則を含めた管理面や入居者のマナー・モラルの向上を望む声があがってきているようです。
管理がしっかりしていれば家賃が多少高くてもペットを飼育したい入居者からは選ばれる物件となっているようで、相場家賃より2割高くても成約したケースもあるということです。
色々な形で付加価値を高める方法があります。
ペット可物件についてご相談がございましたら、お気軽にご相談ください。